僕はコロナなんてただの風邪だと最初から思っていますので、各国の過剰な対策について経済影響が心配であるし、自身の旅行行きたい行動を制限されるので本当にストレスです。だからこのコロナ禍ではインド国内で楽しもう、と思ったのですが、産業医から「あなたが駐在員のなかでいちばんコロナにかかったときのリスクが高い。だからちゃんと精密検査をしてください」と言われてました。このタイミングですでにデルタらしきコロナには一度かかり、PCR陽性もまったく無症状で無意味な隔離を2週間やっていた僕には全く納得感のない話でしたが、コロナのおかげでリモートワークも普通になったんで、この水際対策を楽しもう、位のノリで日本に一時帰国することにしました。ま、もちろん帰国すれば楽しいことがたくさんありますし!

出国

1月の出国ほどではありませんが、やはりまだ国際線に乗る人は少なく、空港は厳戒態勢でしたね。1月はいったん水際対策が緩和され、強制隔離が無くなっていましたからね。この5月末は最悪の条件でした。インドではすでに国内線は正常化しつつありましたけど、日本往来にPCR検査とか隔離とかが伴いますので。全日空のエコノミークラスながらSFCの僕はラウンジで一杯飲もうか、と思いましたが、このコロナ禍でPlaza Premium Loungeは営業しておりません。はあ。その代わりに北インドスタイルのたーりーと呼ばれる、いわゆるランチボックスをもらいました。をいをい、こんなもん食えるかよ、と空港のベンチで食べ始めましたら、意外に美味い(笑 コロナ禍でインド料理を食べる機会が減っていたので、なかなか美味しくいただきました。

日本入国

インドは春先のデルタの流行により日本からは最も注意すべき国の一つに認定されていました。実際はそんなことないのに、国内用のパフォーマンスだと我々は感じます。なんと7日間の強制隔離。。。

出発前72時間以内のPCR陰性証明、アプリでの位置情報や健康状態の報告環境管理、空港での抗原検査陰性、を確認するために羽田空港で3-4時間拘束されます。そして、最終的にどっかのホテルに缶詰めになります。

当時14日間の隔離が義務付けられていて、そのうち7日間はホテルでの強制隔離、後半は自宅で自主隔離です。
今回は横浜関内のAPAホテルに押し込められました。羽田においてアロケーションをして、実際に連れていかれるまでどのホテルになるかもわかりません。関内のAPAホテルは隔離用に棟ごと国に貸しているようで、厳しい管理下にありました。

しかし、長時間のアプリチェックや抗原検査の間に我々のスーツケースはにおいなど細かくチェックされ、羽田を出る前に検疫にひっかかり内緒で持ってきていたお米を5合ぐらい取り上げられました。なけなしだったのになあ。。

関内APAホテルで完全隔離7日間

APAホテルって狭い部屋に必要なものがすべてそろっていてものすごく便利です。その意味では快適なのですが、隔離は部屋から一歩も出ることが許されません。部屋のドアを開けることができるのは、お弁当が供給され、そのピックアップをするときと、その廃棄物のごみを外に出すときだけです。こんなことに意味があるのか?と疑問に思いながらもルールに従わなくてはいけません。

配給されるお弁当はとても美味しかったです。インドで生活する我々からすると大変貴重なお弁当でした。しかしこの隔離に意味を感じないうえに自由度が無く、冷めたお弁当であったり、パターンが見えてくると、人間はつい言わなくてもよいことを言ってしまうかもしれませんね。このころ、日本国内では「海外に住んでいる奴らが帰国する時の隔離の費用をなぜ俺たちの血税を使うのか?」という空気でした。俺も全く賛成であり、すべきことは隔離の撤廃です。俺らにできるのはルール守って入国することだけなんですが、そうゆう矛先は日本への帰国者に向けられます。僕がお弁当が冷たい、みたいなことを少しTwitterに書いたら、えらい叩かれました。言いたいことはたくさんあったけど、いってもしょうがないので、一切無視しました。厚生労働省に言ってよ、ってのが俺の本音。

日本にいる友人たちにお願いして、ホテルまで差し入れしてもらいました。手下のF瀬が自転車で近くまで来て、コンビニで食材を買って持ってきてくれました。しかし、それもホテルの受付で渡すだけ。中身によってはチェックされる。をいをい、俺は囚人なのか?(笑

あの狭い空間に一週間も閉じ込められると、赤レンガ倉庫が見える素晴らしい景色でも、人間不満がたまってきます。ほんと辛かった。俺は独房には入れません。

日本でやったこと

一番の目的は健康診断の再検査。そのためには酒も控える必要がありました。隔離ホテルの中では飲酒も禁止です。ま、どうせ飲めなかったんですけどね。

前回の帰国からは4か月ぐらいのブランクでしたので、そこまで日本に飢えていたわけではありません。しかし、美味い飯を食う、友達に会う、温泉に入る、家族に会う、など、つかの間の幸せでした。

インド帰国

当時はまだインド入国にもPCR検査陰性証明が必要で、それをアップロードする必要がありました。日本で海外渡航用にPCR検査して、英語の陰性証明を取るのは、考えられないくらい高いんです。今回も2万円以上しました。バカバカしいよね。

私の勤める会社は海外駐在員には「帰ってくるな」というスタンスなので、PCR検査の費用を払ってくれるわけがありません。こんなことに使うぐらいなら、、と考えちゃうし、そうすると日本に帰国する意味をなくしてしまいます。