半年以上も空けて、やっとZENZARZのライブです。学生時代の音楽サークルAMUSEのOBによるイベントライブに参加しました。我々ZENZARZメンバーは全員そのAMUSEの出身者ですからね。ってか、最近はAMUSEの企画にしか出てませんね。

ご存じの通り、ZENZARZは「みんなが知ってるあの曲を爆音で」がモットーです。
ってか、今のモットーです。俺らがやりたいことをやるので、かつでヘビィメタルに傾倒していた時期もあるし、またZENZARZがメタルにはまる可能性もありますしね(笑

セットリスト

  1. BORN TO BE WILD
  2. Jail-house ROCK (Motley Crue)
  3. 蝋人形の館 (聖飢魔Ⅱ)
  4. 六本木心中 (アン・ルイス)
  5. ファンキーモンキーベイビー (キャロル)
  6. 港のヨーコヨコハマヨコスカ (ダウンタウンブギウギバンド)
  7. つっぱりハイスクールロックロール登校編(横浜銀蝿)
  8. 2億4千万の瞳 (郷ひろみ)
  9. ダンシングオールナイト (もんた&ブラザーズ)
  10. 勝手にしやがれ (沢田研二)
  11. ペッパー警部 (ピンクレディー/GO!GO!7188)
  12. GLORIA (ZIGGY)
ZENZARZ @Roppongi BAUHAUS on 9th Sept 2023 (official)

今回の演奏時間は45分。上記の12曲を普通のスピードでやるとそれだけで45分+です。従いまして、MCはほとんどなし、まあ、ライブでは走る(いつもよりも演奏がスピードアップしちゃうこと)こともありを考慮で、そのまま決行しました。実際のライブでは45分以内に収まっていますよ。ま、走るのはダメなんですけどね(笑

我々の考えとしては、3部構成としており、それぞれの構成が終わったところで短いMCを入れたわけです。
Bornから六本木心中までをオープニングロックとして、第一部
ファンキーから横浜銀蝿を古きロックンロールだけで、第二部
郷ひろみ以降を歌謡曲で、第三部

各曲の選曲と演奏

Born To Be Wild。まあ、知ってるでしょう?松井さんがもってきた曲ですが、洋楽に疎い僕でさえ知っています。ちょっとシンプルすぎて面白くなくない?っていう感想を僕は持っていましたが、往年の名曲ですので、演奏しやすいですし、安定のプレイができます。ちょっと長いけどね。オープニング曲としてはよい選択だったかしら?と思います。参考にしたのは、布袋寅泰がアレンジしていたBorn to be wildです。

監獄ロック(Jail-house rock)はエルビスプレスリーがオリジナルですか?よく知りませんが、これはMotley Crueのライブバージョンが元であり、ボーカルの栗田が持ち込みました。最近は日本の歌謡ロックばかりやっていましたので、いわゆる洋楽2曲を入れたのはチャレンジでしたし、最初にこれらをやって「あれ?今回ZENZARZって洋楽ばっかり?」と勘違いさせるつもりでした。この監獄ロックはMotley好きの僕はよく聞いていましたし、アレンジでめちゃくちゃかっこよいと感じています。前島のツーバスもよかったよね。

聖飢魔Ⅱ。歌謡曲と言われながらも、案外正統派のハードロックバンドでありました。彼らのデビューアルバムの「悪魔が来りてヘビメタる」の収録曲はかなり硬派なハードロックですしね。この蝋人形は僕が提案しました。前からやってみたかった曲ですし、メロディラインはキャッチーで、みんなが知っているだろう、と思ったからです。で、コピーは超楽勝でしたし(笑

六本木でやるんだから、やっぱりこれ?って感じで六本木心中がなんとなく選ばれました。しかし、ポイントポイントでキーボードが入っており、ギターと絡むところがあるので、ベースでカバーしなくてはいけません。珍しくベースにフランジャーをかまして、キーボードパートをベースで弾くことにしました。雰囲気は出せていたと思うね。やっぱり売れた曲ってのはシンプルでもいい曲なんだよね。

ファンキーモンキーベイビーを松井さんが持ってきたのには驚きました。僕もこの曲は知っていましたが、リアルタイム世代ではないし。しかし、往年のロックンロール名曲ですし、コピーは簡単ながら演奏は気を遣う曲でしたね。ロックンロールの定番スケールを弾くのは気持ちよいですが、気も使います。古臭いけど、いい曲、そんな形容詞が合うと思うし、とってもとっても短い曲です。

やっぱり松井さんが港のヨーコを持ってきました。これは宇崎竜童の出世作ですから僕もよく覚えています。きわめてシンプルなバッキングですが、恐ろしいことにAメロの長さがボーカルの語り次第なんです。それをどう合わせるか?ま、やっていくうちに体が覚えるのと、ギターのタイミングに合わせた形で実現しました。この曲は5番まであって長すぎるので3番で終わるよう修正しています。

前回のライブで僕が持ち込んだ横浜銀蝿。これをまたやることは全員賛成でした。しかし、最後まで「これやめようか?」と直前の楽屋でも話していたぐらいです。単調すぎるのと、走ることで間違えやすいし、演奏が雑になっちゃうんですよね。曲は極めてシンプルで少しくどいぐらい。前回のライブを見ていない人には見てほしい曲の一つでしたからフルバージョンで演奏しました。で、栗田は5番めの歌いだしを忘れちゃったしな!(笑

郷ひろみの2億4千万の瞳。これこれジャパーン!です。みんなが知っているいい曲で前回のライブでもやった名曲ですね。キーボードナシのアレンジですが、それはそれで問題ないし、曲のつくりやコード進行などとっても秀逸な曲です。

ダンシングオールナイトを持ち込んだのは松井さんです。意外な選曲でした。僕は決して好きな曲ではありません。それはベースラインが単調で分かりにくいからなんです。つまり単調で間違えやすく、がゆえに、難しいのです。こうゆうシンプルなベースラインってホント難しい。コードは、E/D/Bしかありません。それなのにあんなに難しいとは。恥ずかしながら、聞かせる曲ってことも考慮して、あえてこのベースは直立不動でまじめに弾きました。

セットリストをプリントアウトしていたドラムの前島が間違って飛ばしてしまったのは、沢田研二の名曲である勝手にしやがれです。これは俺だったかな、持ち込んだのは。カラオケの定番のこの曲をどっかのスナックで聞いていて、「あ、これやったらいいちゃうかー?」ぐらいのノリでした。実際わかりやすく、かっこよく仕上がったよね。

ペッパー警部なんてキャッチーなのを挙げてくれたのは栗田でした。かつてZENZARZではピンクレディのモンスターなどを練習したことがあったんですが、超難しくて挫折しました。今回栗田は、全曲をアレンジしてやっていたGO!GO!7188というバンドのペッパー警部を教えてくれたんです。これが超カッコいい!最高でしたね。

最後の曲は前回ライブと同様にZIGGYのGLORIAにさせてもらいました。やっぱりこの曲は盛り上がりますし、最後の曲には向いている。そして、簡単だし、ベースソロもあって見せどころもある、つまりは最後にとにかくふさわしいんです。

ライブまでのスタジオ練習

ライブ出演は比較的早く決まっていたのですが、私が、ぜんたけぺーにょのライブ6/6が終わるまで動けませんでして、選曲の協議をしていたものの、スタジオに入り始めたは、6月以降です。9/9のライブまで準備期間は3か月。ただ、8月の夏休みシーズンがあるので大丈夫か?との不安はありました。しかし、まあ、自分で言うのもなんですが、ある程度できる人たちだと自分の練習さえちゃんとできていれば、3か月は長すぎるぐらいですね。スタジオに入ったのは、5回。合計時間11時間。最後一か月はすでに完成しており調整だけで終わりました。

ボーカルの栗田が群馬県太田市に住んでいるので、練習は秋葉原のNoahだけで。スタジオ後はほぼ毎回、隣の大阪王将で飯食ってビール飲んで終了です。私の自宅からスタジオまで機材を抱えていくのはしんどかったですが、楽しいライブのためですから我慢できましたね。5回のスタジオのうち、エフェクターボードを持ち込んだのは最後の2回だけ。だって重いからねー。

バンドメンバー

ボーカル 栗田
12月のライブでの自身のパフォーマンスには相当憤慨しており、今回のライブでは前回の10倍うまく歌うと豪語しておりました。10倍うまく歌うという意味がよくわかりませんが、気合が入っていたのは事実でしょう。相当歌いこんできていました。前回と同様のステージ衣装で甘いマスクで甘い歌声は良い出来だったと思いますよ。時間ギリギリでMCはほぼ無し、、、それを安心していたのか?
ギター リッチー松井
安定のプレイの松井さんも僕より2歳年上ですから58歳?59歳?ヤバいですわ。かつての早弾きギタリストも指が動かない!と嘆いております。そして、あれほど真空管にこだわっていたギターキッズもデジタル化の波に巻き込まれておりまして、今回初めて足元のプリアンプからPAに直結し、ステージのアンプは使わず、キャビネットをモニタ代わりに使う、という「お試し」をされておりました。ライブの音源やらを聞くと、PAことで当然ライン音のバランスは素晴らしくなっていますね。めったに着ることのないOzzy OsbourneのTシャツでライブに望んでおられました。演奏はいつも通りの安定感です
ドラム ラーメン前島
今回、前島のドラムが素晴らしくよかったと思います。ってか、BAUHAUSEがドラム抜けが素晴らしいのか?特に彼はツーバスのクオリティが高くなったと思うし、ポイントで使う持ち込みのカウベルもとってもよい味をだしておりました。よくよくライブ音源を聞くと、各曲でなかなかにくいツーバスプレイを差し込んでおり、マニアにはたまらないものがあります。ライブには奥様と娘ちゃんも来てくれておりましたし、今回俺は前島のドラムプレイに惚れたね。曲順間違えたのも面白かったからよし!
ベース バイアグラぜんこ (リーダー)
さ、俺です。ライブの2週間前に台所で料理をしていて左手人差し指を怪我してしまう、という失態をしてしまい、1週間強ベースを弾くこともできませんでした。ま、それもこれもライブの演出なのか?と思うことにしましたが、結果的にこの怪我がライブに影響を与えることはありませんでした。個人的にもよく遊びに来るBAUHAUSEでライブできる幸せ。社長の各務さんやスタッフのトモ君たちもよく知っているし、その意味では大変居心地よくライブさせてもらいました。もっと暴れてもよかったかな。俺もジジイになったのかしら?
左手人差し指

あまり大きな写真で見せるものでもありませんが、左手人差し指の先を包丁で切ってしまった時は焦りました。凄まじく血が噴き出て台所が血の海に、、ま、それは言い過ぎですが。とにかく心臓が指先にあるほどジンジンしましたし、24時間以上血が止まりませんでして。まあ、指先のツラでしたから、がんばれば絆創膏してベース弾けるかしら?と冷静に考える自分もいたりしましたが、怪我から2週間でライブ。。。実は当日も少し痛みはありましたが、プレイには影響ありませんでした。間違えた個所があるすれば、、、実力ですな(笑 ま、間違えてねーけど!

ライブ直前控室にて。テンションアップ♪

学生時代からずっと一緒にやってたTUNEの弦楽器3名の珍しいショット。左の戸張は対バンで参戦。真ん中の宮原と写真には写ってないけどドラムのヤスマンが観戦に来てくれました。

俺のもう一個のバンド「ぜんたけぺーにょ」のフロントマン3名。飲みすぎやね(笑