ハンピ 2泊3日旅行記 (Jul 31-Aug2, 2023)

2023年夏休みはインド9日間の旅行でしたが、そのうち7/31-8/2はバンガロールを拠点に2泊3日でハンピに行ってきました。大枠の話はインド旅行Travel Boxで紹介していますが、インドの有名な観光地であるHampiについて詳細をここでご紹介しておこうと思います。

ぜんこ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%94_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89)
ハンピは南インドKarnataka州の有名な観光地です。いわゆるパワースポット的なところですが、どでかい岩がごろごろしているところです。けっこうハンピでは長期滞在の人がいるようで、その景色や趣を楽しむ方が多いようです。ただ、僕のような俗人には単純な観光地としてしかハンピを捉えられず、そうなると、見るべき寺院や丘に訪問して目で見て、写真を撮る、ってことを目的にしますので、そうなると、三日で十分だと思うし、頑張れば二日でもいけますね。

ネットでハンピの旅行記を探してみると、バックパッカーが夜行電車や夜行バスでホスペット経由でハンピにいって、安宿に宿泊して安い食事で、世界から集まった各国の旅行者と交流する、みたいのが多いですね。だいたいが長期滞在です。
僕も最初は夜行バスでの移動を考えたんですが、個人的にはインド耐性がある僕ですけど、56歳の旅行者が深夜のバスや電車の移動によるダメージは相当あるだろうな、と考えました。そこで、バンガロールに駐在しているT社の友人に相談したら、「車チャーターを段取りしましょか?」と。それそれ!バンガロールからハンピまでは車で5-6時間。日中移動を楽な車でするのが一番!ということで、彼の手配で、DAIICHIという会社でトヨタのINNOVAを三日間ドライバー付きでチャーターしました。僕がインド駐在していた時も地方都市に出張した時は車をチャーターしていましたら、インド旅行を楽しむ大人としては割と普通といえば普通です。

ハンピの場所

車のチャーター

7/31の朝7時にバンガロールのFairfield hotelに来てもらい、8/2夕方にバンガロール空港まで3日間ドライバー付きで車をチャーターしました。ハンピへの移動もよかったですが、ハンピに行ってからの移動も車があって本当によかったです。

トヨタのINNOVA。駐在時も乗っていた車です。

ドライバーのManiraj君。一緒に寺院の頂上まで登った時の写真です

最後、バンガロールでチャーター代金をカードで精算。Rs8622 (15,000円)。これ以外にガソリン代実費でRs5,715(10,000円)を支払いました。

ホテル

実は最初はハンピの中心地にあるドローカルなホテルというかゲストハウスを予約しました。Booking.comでTemple View Guest Houseを一泊4,000円位で押さえました。名前からして寺院の目の前だろうし、写真もなかなかのローカル感でしたが、ハンピではその雰囲気を楽しもう!と決心していたんです。

しかし、インドに入国した7/29に、そのTemple View Guest Houseから連絡が来まして、「施設がクローズしているので、予約をキャンセルしてください」。。はあ?なんだそれ?、、と思いましたが、宿泊できないのであればしょうがないです。Booking.comでキャンセルをして、そこから別のホテルを探しました。で、どうみてもハンピ中心地はまともな設備がなさそうでしたし、車があれば、ということで、少し離れたまともそうなホテルを押さえました。Heritage Resort Hampiをbooking.comで。2泊でRs 15,168 (26,000円)でした。しかし、Booking.comではその後もTemple View Guest Houseは予約可能でしたね。

ホテルはハンピの中心地から車で10分位の距離にあり、幹線道路からは少し入った閑静な森の中にありました。コテージタイプの部屋でプールもあって、とても快適でしたね。

ホテルロビーは屋外の作りです

何度もお世話になったレストラン

屋外プールもありました

コテージタイプの部屋で広くて清潔でした

旅程

7/31 7:00バンガロール発 12:30 ハンピ着 午後Anjanadri HillとShree Vijaya Templeへ。
8/1 午前中ハンピ中心地を徒歩で回る、14:00-18:00ホテルで休憩、18:00からハンピ中心地で夕暮れを
8/2 10:30ホテル発、16:30 バンガロール空港着

地理情報 広域

こちらはハンピ広域地図です。
黒い丸で囲んでいる左下は、Hospetという街で、ハンピから一番近い街です。その街でおしっこしました(笑(ドライバーがノンストップでバンガロールから飛ばすので。。。)夜行バスや電車ではここが降りる駅のようで、ここからハンピへはタクシーやAutoで向かうようです。
黒い丸で囲んでいる真ん中あたりのは、宿泊したHeritage Resort Hampiです。

赤い点線で囲っているのがハンピの観光地群です。上から、、
(1) 対岸地域
(2) ハンピメイン中心地
(3) 王宮地域

細かいのはありますが、この3拠点がほぼハンピの見るべき場所だと思います。これらの地域は25kmぐらいの距離があり、それなりに遠いので、簡単には見て回れません。そして、それらの移動手段は観光地としてのケアはなく、旅行者はオートリキシャーやレンタルバイク、レンタルサイクルで移動するのが多いようです。それも時間がかかる理由かな。僕は車があったので、その移動のストレスはありませんでした。ハンピはインドの観光地ということもあり、観光地的な客への配慮が全然できていない、不便なんですよね。それもハンピがハンピらしいひとつの理由かもしれません。

僕は初日の午後に(1)対岸地域と(2)郊外の1つの寺院に訪問、2日目の早朝から(2)メイン地域と(3)王宮地域を全部見て、夕方もう一度メイン地域の丘の上を散歩しました。

地理情報 1日目 対岸エリア

初日に行ったのは、対岸地域のAnjanadri Hill(ハヌマンヒル)です。その帰りにドライバーの勧めでShree Vijaya Vithala Templeによりました。地図で見ると上記のような場所です。対岸地域へ行くには、ハンピ中心地から渡り船で行くのが趣があるらしいですが、僕は車で幹線道路を使い、ハンピの東側を北上し橋を渡り、Aneguidiから西に向かい、対岸の観光地に向かいました。結局それが一番時間節約ができたと思いますね。次に寄った寺院は対岸ではなく、Aneguidiから橋を戻ってきて、そこから西に路地を入っていく感じでした。この二つで午後は終わり。特に最初のハヌマンヒルはもはや山登りでしてなかなか時間がかかりましたしね。

地理情報 2日目 ハンピ中心地

2日目はハンピ中心地と王宮エリアに行きました。地図上の「ハンピ」の文字の左の星がよくあるヒンディの寺院があり、その辺りがハンピのこじんまりとした街です。とはいえ、なーんにもありませんが、その手前の駐車場に車を停めて、西側のマタンガベッタと書いてあるのが「マタンガ丘」、その西にあるのが「アチユータラアヤ寺院」、この二つがハンピの典型的なスポットだと思います。マタンガ丘は登るのに相当体力使うし恐ろしいですが、頂上からの景色は絶景ですし、アチユータラアヤ寺院は地味ながら広くて典型的なヒンディ寺院です。また、ハンピ中心地の北側の川のところと、中心地寺院の裏の丘からガネッシュ寺院までもなかなか見どころになります。

また、上記地図の真ん中下の方にあるのが王宮エリアでいくつか寺院などがあります。中心地からは車などを使わないといけない距離感です。しかし、ハンピ中心地に比べればあまり見どころはありません。有料の寺院含め見て回りましたが、1時間以内で終了しました。

観光地としてのpoorな案内

インドの観光地って気が利いてません。とにかくわかりにくいのと、順路とかも無いし、自分で苦労して考えて移動しなければいけません。

ホテルにこの地図がありましたが、ハンピにいるガイドさんは同じ地図のプリントを全員もっていました。説明するまでもありませんが、かなりわかりにくい地図でして、見にくいし、あまり役に立ちません。。。

ホテルでチェクインのときに渡され、その後ホテルに聞いてもこれ以上のハンピの地図はないと言われました。これまたとてもすっからかんな簡易地図です。役に立たない!(笑

ハヌマンヒル

地図によって名称が違いますが、一番しっくりきた名前がハヌマンヒルです。要は猿がうじゃうじゃいる丘です。初日の午後にぐるーと回って車で対岸に渡り、対岸の拠点のなかでいくべき丘でした。ホテルからこのハヌマンヒルまで車で30分ぐらいかかりました。駐車場への駐車費用はRs40です。目の前んきょだいな岩の山が、、、これがハヌマンヒルだそうでして、ドライバーのMunirajと二人で出かけました。入場料金は不要です。ちょっと天気が不安定でしたが、晴れたり曇ったりと変化の激しい状況でしたが、丘に登る道中はとてもよい天気でした。

目の前にそびえ立つ岩の山です。この頂上を目指します。

ドライバーのMunirajも同行

最初はこんな歩道でした

整備はされていますが、なかなかの上り坂

こんなところも

頂上に着くと、なかなかの絶景でした

猿がうじゃうじゃいましたよ。

登りも下りもインド人の方々は口々に大きな声でその神様の名前を叫びながら進み、すれ違うとその神様の名前を言い合ったりします。なんて言ってたかは、、、忘れました(笑

VITTALA Temple

ハヌマンヒルですっかり疲れちゃったのでホテルに帰ろうと思ったのですが、ドライバーが帰りの道中にVittala Templeによれるけど?と言われ、ま、いってみるか、と。場所は対岸にいくための東側の道路から内側に入った場所です。ハンピ中心地からいけないこともなかったのですが、その距離感を考えたら、初日に行っておいて結果的には良かったです。駐車場からはRs20を支払い電動自動車で寺院まで移動。寺院の入場料金は外国人Rs600、インド人Rs40です。私は、Aadhar Cardを提示したら、Rs40で入れました。すいません。寺院の中は広い敷地に古い石の遺跡が点在しており、趣がありました。

駐車場から寺院に向かう道はなーんにもありません。

寺院の前。電動カーは乗合です。

ハンピ中心地周り

2日目。ハンピ中心地の駐車場に車を停めて、とにかく歩き回ることにしました。ホテルを8:15ごろ出たので、8:30ぐらいから歩き始めました。インドの観光地はどこでもそうですが、ほんとにしつこいガイドが自分を雇ってくれとまとわりついてきます。とにかく一人で自由に歩きたかったし、だいたいガイドの話って面白く無いので、無視して地理だけ教えてもらいました。マタンガヒルに向かってぶらぶら歩いてみました。結局ヒルに登れず、アチャなんとか寺院に着いちゃうんですけど、そこまでの道中もとても印象的なところばかりでした。

駐車場に車を止めても何も看板もなければ案内もありません。その辺にいるガイドに聞いたら、向こうにそびえるのがマタンガヒルだそうで、そこに向かってウォーキング開始です。

ただの道でしたが、あちこちに見ごたえのある岩のオブジェクトがあるような気がします。

ここは一応神殿のようになっていました。

これがマタンガヒル?結局こちら方面からの登山道は発見できず(笑

中心地の寺院を遠くに見ます。

天気がころころ変わっている状況でしたね

遊歩道的な整備がされていますが、雑でもあります。そして、とにかく人がいない。。

アチュタラヤ寺院

本当はマタンガヒルを目指していましたが、登山道を見つけられず、いつの間にか寺院が出てきました。。。
ハンピ中心街から徒歩で低い丘を越えて西に向かうとどでかい寺院が現れます。僕が行った時には広大な寺院には人は一人もいませんでした。入場料金も不要でのんびり物思いに耽るのにはよいかもしれません。

少し丘の上から見た寺院です

寺院の中は広大で、だーれもいません。なんだか贅沢な時間でした。

この寺院からマタンガヒルを見上げます。

マタンガヒル

ここがいえば、ハンピの代表的な場所であるといえる気がします。マタンガヒルには、中心地の寺院方面から登る道と、アチュタラヤ寺院の裏から登る道と2系統があるようです。僕は間違ってアチュタラヤ寺院に先に来てしまったので、そのあたりにいた警備員に聞いて、マタンガヒル登山道を見つけました。そこから登りましたが、最後まで誰にも会いませんでした。午前中とはいえ、流石に不安になりますな。

これがアチュタラヤ寺院の裏からの登山道です。

まあ、登山道と言っても。。

こんな感じの雑な石段でして、かなり怖いです。

丘の上からの景色は絶景でしたね。

アチャタラヤ寺院もマタンガヒルから見ると本当にきれいでしたね。

なかなかため息がでちゃう景色でしたね。

川沿い、、その他

マタンガヒルを制覇したら、すっかり達成感を得てしまいました。しかしまだ10:30ぐらいだったでしょうか?全然まだ時間がある。。みんなが言うほハンピ観光って時間かからないじゃんと思い始めたころでした(笑
マタンガヒルからアチャタリヤ寺院に降りてきて、そこから川の方へ散策してみました。すでにマタンガを制覇して体力消耗、膝は笑っておりましたので、のんびりと。ここの川でボートなどに乗って対岸にいくようなルートもあるようですが、僕はもう対岸に行く用事はありませんので。

相変わらずインドの川の水は汚いんですよね。

日中みても、インドの川は汚いだけです。。

このワンコがしばらく僕にずっと付いてきていました

夕方の河原は少し趣が出てきます。

王宮エリア

2日目早朝からハンピ中心地をあちこち周りへろへろになって車で一旦ホテルに帰ろうと思いましたが、このまま帰ったら、王宮エリアには来ることはなかろうと思ったので、そのまま王宮エリアに向かいました。ドライバーも付き合ってくれましたが、総じて、王宮エリアは見る価値がほとんどありません。名前も忘れてしまいましたが、大きな寺院がありまして、やっぱり入場料金は外国人Rs600(1,000円) (僕はインド人価格Rs40で入場したけど)とお高いのですが、中の建物などは跡地だったり、原型がわからないほど朽ちた跡地だったりと、お金払う価値は低いです。パスしても良かったかも、と思います。

Virupakash Templeと丘で夕暮れ

ホテルで休んだ後にせっかくなので夕方日暮れのハンピを楽しむためにもう一度中心地にやってきました。ま、天気は曇りだったので、綺麗な日没が見れたわけではありませんし、Ganesh Templeあたりの景色の良い場所は日没前に警備員に「もう時間だから帰れ」と追い出されてしまいます。チェ(笑

中心地にはこの巨大な寺院があります。このシェイプはヒンドゥ教の典型的なスタイルです。

暗くなるだけでなぜか綺麗に感じます

Ganesh Templeのほうの裏っ側には日暮れチェックポイントがありましたよ

駐車場横でチャイ休憩しました。Rs 50

綺麗だ!

俺、いますので!エビデンス(笑

飯メシ飯

ハンピの中心地には僕が見た限りまともなレストランは一切やってなかったです。ネットで調べるとローカルレストランがあるはずなんですが、見つけることができませんでした。結局、3食滞在ホテルで済ましてしまいました。ま、それでも比較的リーゾナブルで美味しかったです。

初日と2日目と同じNon Vegターリーをいただきました。これ以外にFish Fryが付きます。パパドの下には白米がありますので、チャパティーとご飯が主食となりますね。

朝ご飯も同じレストランで朝食ビュフェ。写真はマサラオムレツですが、普通のインド料理でしたね。

初日の夜は、レストランのビュッフェにしました。よくあるインドの晩飯ビュッフェで、せこい僕は食べ過ぎちゃう。写真はベジビリヤニにエッグカレーとチキングレービーかな。Rs 750(1,300円)くらいだと思います。

2日目の夜も同じレストランでしたが、ビュッフェはやめて、アラカルトでHot&Sourスープとチキンヌードルを頼みました。ま、ビールをしこたま飲んだ後のシメです。一人では多すぎだけど、食っちゃう(笑

3日目はハンピからバンガロールへ移動しましたが、14:00ごろバンガロール郊外でドライバーと適当にレストランに入り昼飯を食いました。チキンローリーポップとチャーハンを二人で。合わせてRs 500 (800円)でした。

まとめ

ちょっと真面目にハンピ旅行記を書きましたが、車チャーターの贅沢旅行でバックパッカー系には参考にならない情報かもしれません。ただ、大人として考えると、ハンピはバンガロールからのアクセスが問題であり、それをどうするか、ってことが重要であることと、ハンピに着いてからの行動を考えても車はよい、ってところは重要かな、って思います。その上で普通の価値観であれば、2泊3日で十分過ぎます。

ぜひハンピに行ってみてください。

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